2024.7.32024.12.18
卒FITにエコキュートを導入するとお得?昼間に運転させるとどれくらい節約になるか解説

卒FITにエコキュートを導入するとお得?昼間に運転させるとどれくらい節約になるか解説

エコキュートは再生可能エネルギーを活用した給湯機です。割安な夜間電力を使用してお湯を沸かすため、電気代も安く済み、経済的です。機種によっては太陽光発電の余剰電力で発電が可能になるものもあり、昼間に運転することでさらなる節約に!太陽光発電システムを持つご家庭にとってはおトクなの?といったことを解説していきましょう。

  • 太陽光発電システムを持つご家庭にとってエコキュートはおトク?
  • エコキュート以外の卒FIT電気の活用方法は?
  • 電力会社に余剰電力を売る(売電)
  • 蓄電池を使う

太陽光発電システムを持つご家庭にとってエコキュートはおトク?

エコキュートは機種によっては太陽光発電システムで発電した電力の一部を使って昼間にお湯を沸かして夜間にお風呂などで使えます。しかし、こうしたエコキュートは「余剰電力」と呼ばれる発電した太陽光の電気のうち、自宅で消費しなかった分を使うことになります。一方、国のFIT制度と呼ばれる再生可能エネルギーの固定買取制度では、住宅用の太陽光発電設備の余剰電力はすべて決められた電力会社に売電しなければならないため、エコキュートを使うことができません。そのため、FIT制度の期間が終わった後でなければ導入できない、ということになります。

FIT制度期間が終了した後の期間のことを「卒FIT」と呼び、卒FIT期間に入ると、エコキュートが利用できるため、余剰電力の活用方法としておすすめです。

エコキュート

エコキュート以外の卒FIT電気の活用方法は?

卒FITに入ると、ご家庭で発電した余剰電力は自由に活用できます。エコキュートを使うことも可能ですが、それ以外の方法として2つあります。

1、電力会社に余剰電力を売る(売電)

2、蓄電池を使う

電力会社に余剰電力を売る(売電)

卒FIT期間に入ると、FIT制度時と比べて、売電価格が一気に下がります。FIT制度は加入した年や地域によって売電価格が異なりますが、例えば、2023年に東京電力エリアで加入した場合、FIT制度での売電価格は16円/kWhでした。卒FIT期間に入って同じ電力会社と契約し続けると売電価格は8.5円/kWhとなり、大幅に低下します。 ただし、新電力など他の電力会社では卒FITのご家庭を対象により高い売電価格で余剰電力を買い取ってくれるところもあります。

とはいえ、FIT制度の時と比べると売電価格は低くなることは否めません。それでは売電しないほうがいいのでしょうか?それは売電の仕方によります。

よくある卒FIT向けの電力買取プランでは、買取価格(売電価格)が固定化されています。すなわち、1kWhあたり約7.8円(大手電力会社の平均値)と決まっています。FIT制度と同じで単価は固定ですが、前述のとおりFIT制度時と比べると低くなっています。一方、最近は市場連動型と呼ばれる、JEPX卸電力市場に連動した卒FITの電力買取プランが出てきています。市場連動型のプランは通常JEPXの価格から手数料10%~20%程度(電力会社によって異なります)を差し引いて買い取ってくれるのが特徴。市場連動プランの良いところは、電気代が高い時(JEPXの市場価格が高い時)は逆に買取価格が高くなることです。もちろん市場価格が低い時は、買取価格も低くなりますが、そういった場合は電気代が安くなることが多いです。

その理由は、ご家庭の電気はJEPXなどをはじめとした電力取引市場で電力会社が買って提供していることが多いため、市場価格が高い時は電気代が高く、市場価格が低い時は電気代が安くなりやすい傾向にあります。よって、電気代のことを考えると市場価格に連動した買取の方が理にかなっていると言えるでしょう。

市場連動型プランを提供している電力会社は多くはありませんが、弊社で運営している「エネまかせ」では市場連動型の卒FITの向けの買取プランを用意しています。ぜひチェックしてみてください。

「エネまかせ」の詳細はこちら

蓄電池を使う

卒FIT期間における余剰電力の使い方として、蓄電池を購入して昼間に発電した電力を貯めておくという方法もあります。蓄電池は高額商品ですが、最近は自治体による補助金などもあるため、上手に使っておトクに購入することもできます。蓄電池に貯めた電力は、夜や雨の日など、発電しない時に使って電気代を安くすることができます。また、2026年からはご家庭の蓄電池で貯めた電力を市場に販売することもできるため、新たな収入源となるかもしれません。

  • #卒FIT
  • #エコキュート
  • #自家消費
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