太陽光発電の買取期間終了後（卒FIT）はどうなる？どんな選択肢があるか、わかりやすく解説

売電先を変更して余剰電力を賢く利用しよう

卒FIT期間に入った時にまず考えるべきは、現在契約している電力会社から売電先を変更することで余剰電力を有効活用することです。FIT制度が適用されていた期間中は、売電先の電力会社を自由に選べませんが、卒FIT期間になれば自由に電力会社を選べます。卒FIT向けの買取プランは大まかに「固定買取型」と「市場連動型」があります。

まず、「固定買取型」は1kWhあたり●●円、といったいつでも同じ単価で買い取ってくれます。固定買取型の買取価格は、大手電力会社だと低い買取価格で7～9円（1kWhにつき）、新電力だと10円以上で買い取る会社もあり、電力会社によってかなり異なります（2024年6月時点）。それでもFIT期間の買取価格に比べると卒FITの買取単価は大幅に安くなる場合がほとんどです。

二つ目のタイプの「市場連動型」の買取価格は、電力卸売市場「JEPX」の取引価格に連動して買い取ります。株式取引のように電力市場の取引価格が変動します。下記の表では東京電力エリアにおける固定買取型と市場連動型プランの最高値と最低値を比較しましたのでご覧ください。2022年、2023年ともに固定買取型よりも買取価格が高かったという結果になっています。

「エネまかせ」では市場連動型の卒FIT向けの買取プランを用意しています。気になった方はぜひチェックしてみてください。

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蓄電池を導入して電気代を削減

卒FIT以降は余剰電力を売却するだけでなく、自家消費（発電した電力をご自宅で使うこと）に回すという方法もあります。そのためには、家庭用の蓄電池を設置するのもおすすめです。太陽光発電は夜間や悪天候時には発電できないので、そうした時には電力会社から電気を供給してもらうことになり、電気代が発生します。蓄電池なら太陽光設備で発電した電力を蓄えることができ、発電できない夜間や悪天候時でも利用できるため、電気代の節約になります。

さらに蓄電池を導入することで、災害時に利用できる非常用電源にもなります。電力供給が途絶えても安心して生活することができるため、いざという時にも便利。

契約している電力会社と自動更新を続けると損になる？

FIT制度の期間が終了した後は、何もしなければ契約している電力会社とは自動更新になります。ただし、自動更新を続ける場合、売電価格はFIT制度が適用されていた時期と比べると引き下げられ、以前のような単価で売電できなくなるというのがデメリットです。そのため、卒FITに近づいたら他社の買取プランと比較してみるのもおすすめです。

卒FIT以降は賢く運用しよう！

卒FITを迎えた後の太陽光発電の運用にはいくつかの選択肢があります。売電先を変更したり、蓄電池を導入したりとさまざまではありますが、ご自身にとって最適な方法を選ぶことが重要です。

また、設備の定期的なメンテナンスや点検を行うことも忘れずにしましょう。太陽光パネルやシステムの状態を確認し、長期的な運用計画を立てることで、より効率的に太陽光発電を活用することができます。もし卒FITの売電先についてお悩みなら、市場連動型の買取に対応している「エネまかせ」をご検討ください。「エネまかせ」では、市場連動型の買取プランにした場合の「買取価格シミュレーション」機能を提供しています。5秒で簡単に、今後1年間の買取金額をシミュレーションすることができるので、一度チェックしてみてくださいね。

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