2024.7.32024.12.18
卒FITはいつから始まる?具体的な時期とその後の選択肢も含めて解説

卒FITはいつから始まる?具体的な時期とその後の選択肢も含めて解説

太陽光電力の売電において、一定期間固定の買取価格を国が保証する「固定価格買取制度(FIT制度)」を導入して設置した太陽光発電設備が、10年(発電規模によっては20年)を経過した設備を「卒FIT」と呼びます。FIT制度では、今まで指定された電力会社に電力を売電する必要がありましたが、卒FITになると売電していた分の電力を自由に使うことができます。ここではFITから卒FITに至るまでの流れと、卒FIT期間における選択肢などを含めて解説します。

  • 10年の買取期間が満了すると自動的に「卒FIT」となる
  • 売電先を変更したり、蓄電池を購入するなどFIT終了後の選択肢はさまざま
  • 卒FITに向けて事前にいろいろと対策しておこう!

10年の買取期間が満了すると自動的に「卒FIT」となる

FIT制度を導入して太陽光発電を設置し、10年が経過した施設(10kW以上は20年間)は「卒FIT」を迎えます。FIT制度とは、再生可能エネルギーで発電した電力を10年間は安定的に買い取ることを保証するという国の制度です。その後、契約していた電力会社を引き続き利用することができますが、売電価格は大幅に下がる傾向があります。

FIT制度期間の終了が近づくと、電力会社が事前に通知書を送ります。通知書が送られるタイミングは、電力会社によって異なります。通知が届いたら、その会社で売電を続けるか、新たな会社と契約するかを検討するのがおすすめです。

売電先を変更したり、蓄電池を購入するなどFIT終了後の選択肢はさまざま

卒FITになると、現在契約している電力会社以外の売電先を選ぶことができます。例えば、自宅で消費する電力で余剰電力が出た場合、他の電力会社に売電することも可能です。

卒FITになったら、余剰電力を売電しないという選択肢もあります。蓄電池を購入して、余剰電力を蓄電地にためておくと、雨の日や夜など発電しない時や、災害時のための非常用電源として利用することができます。

卒FITに向けて事前にいろいろと対策しておこう!

卒FITになるまでの間に、今後はどのように運用していくかを事前に準備しておくことは非常に重要です。もちろん、今までと同じ電力会社と契約し続けるのも良いですが、その場合、FIT期間と比べて、大幅に買取価格が減少します。新電力などは卒FIT向けにより高い売電価格のプランを提供しているので、売電先を変更するのも手です。売電先を変更する場合、契約内容や単価などをしっかりと比較しましょう。新しい売電先を選んだ際には、スムーズに切り替えることができるように必要書類も早めに用意しておくことが望ましいです。

ちなみに、卒FIT期間に入って電力会社を切り替えずにそのままにした場合、平均買取価格は約7.80円(2024年6月現在)であり、FIT制度が適用されている時期に比べて価格が大幅に減少することがほとんどです。

卒FIT向け買取プランは色々とありますが、その中でもおすすめなのは、「市場連動型」と言われる買取方法です。市場連動型とは、電力卸売市場「JEPX」の取引価格に連動して買い取るという仕組みです。「市場連動型」以外には、「固定単価型」と呼ばれる、1年間を通して同じ単価で電気を買い取るというプランもあります。この場合、「1kWhあたり●●円」という買取型になります。下記の表では東京電力エリアにおける「市場連動型」と「固定買取型」の買取プランの買取価格を比較しましたのでご覧ください。比較すると2022年、2023年ともに「市場連動型」の方が高額買取になっています。

市場連動型プランを提供している電力会社は多くはありませんが、「エネまかせ」では市場連動型の卒FITの向けの買取プランを用意しています。卒FITを迎える前に一度、卒FITプランを比較検討するのはいかがでしょう?

「エネまかせ」の詳細はこちら

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